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全日本学生ボードセイリング選手権 大学対抗戦

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全日本学生ボードセイリング選手権 大学対抗戦

開催ゲレンデ:和歌山セーリングセンター
開催期間:2023年2月24日〜26日

参加人数(男子): 97

参加人数(女子): 13名

協力:NPO法人和歌山セーリングクラブ

団体戦レースレポート:

1日目 46-14 長井幹太 1R・2R

 インカレ団体戦の1日目のレースリポートを担当した明治大学四年46-14の長井幹太と申します。

 まず初めに、大会開催にご協力をいただいた和歌山セーリングセンター、日本セーリング連盟和歌山大学ヨット部協賛スポンサー様、ありがとうございました。

 1R目は、北東の微風で、右からブローがスタートラインにかかっていると思ったので、上からスタートしました。 スタートしてから、一貫して、スタボがへダーしたら、すぐに右に寄せ、スタボリフトを上手く使えるように、右展開していきました。 二上は、下っている時に左海面から風が入ってきていたため、アウターを回航し、左のポートリフトを使って、右に渡りました。 1位の3-6高橋雄哉を捲るために、マーク付近で紳之介と対艇でタックを繰り返しましたが、結局捲ることが出来なかったです。変に、人を意識せずに、コース取りをするべきでした。

 2R目は、東の微中風で、過去の大会でもあまりない、珍しい風向風域だったと思います。データがなかったので、どちらから出るから悩みましたが、1R目同様に、右から風が入ってきており、アウターもそこまで高くなかったので、上からスタートしました。 スタートしてすぐ、下の艇がストパンを漕いでおり、一瞬吸われましたが、リーパンで上らせていくと、右からの風に上手く噛んで、上っていき、高さの差を作ることが出来ました。さらに、右から風が降りてきて、ストラップハーネスで左海面に上手く寄せることができ、最後ポートリフトでマークにアプローチすることできました。1下は、基本的にフリーでしたが、アンダーを漕げるブローを上手く使うことができ、35-1藤原海を捲ることができました。 1下回航後、1上同様に右が伸びると思い、右に伸ばしいきました。伸ばしていく途中で、右奥のブローがなくなっているのが見えたため、スタボに返し、とりあえずリフトを走る選択をしました。11-5池田拓海が下で返して、ストパンを漕いで先行しており、走らせる判断が遅れてしまったこと、左から風が入ってきたことで、イケタクに捲られてしまいました。またマークアプローチでもミスがあり、4人ほどに捲られ、二上回航は6位でした。下りで上手くブローを繋ぐことができ、なんとか2位でフィニッシュすることができました。 インカレ団体戦は、マークが正確に打たれており、レグも長いため、他の大会と比較して、左右の風を上手く使ってコース取りをする必要があったと思います。そのため、「どうせこっちが伸びるだろう」と、だらだらとへダーを走ることは、かなりリスクが大きいと感じました。仮に海面は外したとしても、ブローに乗ることができる位置で下受けをして、リフトを走ることが出来れば、挽回できたと思います。 以上で、1日目のレースリポートを終わります。

 

2日目 11-5池田拓海 3R・4R・5R・6R <day2>

 まず初めにインカレ団体戦の2日目のレポートを作成した関東学院大学ウインドサーフィン部11-5 池田拓海と申します。

 今大会を開催するにあたって、ご協力をいただいた和歌山セーリングセンター、日本セーリング連盟、和歌山大学ヨット部協賛スポンサー様、ありがとうございました。

 風向と風速は以下の通りです。 Race3 50° 7-10m/s Race4 30° 7-10m/s Race5 0° 7-13m/s Race6 25° 7-13m/s  和歌山で行う団体戦は、マーク設定の角度、その距離が本部船のボードに掲示されます。それによって、風軸の変化や、変化してない場合、コースのひし形がどのような形をしているかをレース前に把握することができます。その上チームレースであることから、出艇を早くし、海面を把握することがとても重要になります。そのためここだけの話私自身は行列に並ぶのが苦手だったり待ち時間がとても苦手です。なので早く出艇するのがあんま好きではありませんが、団体戦だけはなるべく早く出艇するよう行動しています。 さて本題ですが、今回風向の予報は朝が30°くらいでそこから0°くらいまで回って風向が安定する予定でした。そのため、私自身前日の予報を見て風軸が0°に回っていくたびに右海面が使えなくなると思いました。これに関しては2019年度団体戦のTracTrac Race4,5を見ると納得いくと思います。  午前中は右を使い、午後になるにつれて風が左に振り、左突っ込みの展開になっていくと予想して海上に出てました。

 <Race3>  このレースはマークがかなり右側に打たれていて右海面を使う予定でいましたが、左側に黒いブローの塊が見えたこと、思ったよりスタートラインは上有利ではないことから、ヘダーで最初上った艇を殺すヘダー待ち戦法で、ポート艇にスタボー主張しながら、下1でスタートしました。  途中思ったより風がなく、右に展開したいと思う部分がありましたが、右にポートを伸ばしても途中でヘダーが入り、伸ばし続けると右海面に最初に行った艇に頭を出されて後ろを切る展開が予想されたので、リフトが切れたらタックして、ブローを繋いで1上を目指しました。 結果渡ることができ、右側をケアしながら、リフトとブローに長く乗ることができたことから1上、1下ともに1位で回航することができました。  2上では、35-51ゆうご が1上で右海面に行き、スタボーのリフトに長く乗ってたことと、最初にポートリフトが下りてたことから本部側のゲートを回り1人で右海面を旅しました。この時、リフトはあるのですが、右側を突っ込み過ぎると風がなくなり、止まってしまいます。オフショアなどの海面では、大前提として止まらないことが大切で、その次にどれだけリフトを使えるかが大切になります。私自身、右側で風がなくなったので、リフトには長く乗れましたが、左側に行った艇に追いつかれる展開になりました。  2上を2番で回航しましたが、1番の艇が落としている中、ブローを真っ先に拾いに行くことができ、乗り遅れた艇を離してトップフィニッシュすることができました。

 <Race4>  このレースでは風が20°振れたということから、左側のブローが強くなり安定してきたとレース前に予想しました。ただ振れるのが予報より少し早くないかということで、どちらにも展開できる真ん中からでました。  35-51ゆーごは最初に右海面行ってあんま手応え無かったからか、途中左に行ききってました。途中前をきったときに入れ直すか迷いましたが、ブローがきれる真ん中らへんまで行ってしまい、入れ直そうとしてもスタボーがヘダーなのでせっかく稼いだ高さを犠牲に左のブローを入れ直しに行きました。  結果、最初ポートに前切られても伸ばし続けた35-51ゆーごと、46-3まさしが上手く渡りきって前にいました。  46-4しょうと11-3げん、11-45かずはファーストタックで最初に入ってきた左で渡ってました。46-4しょうは2人より早く左に渡ったので、耐えてました。ただ、行ききってしまった関東の2人は最後左から渡ってくる艇にやられてしまっていました。  左で確信を持てそうなブローがあったらそこはスタボーのヘダー我慢しても入れ直すのが大きな差になってました。  1上を35-51ゆーごとほぼ同時に回航し、2上もほぼ同時で回航しました。この時、左奥が安定してブローが下りてき続けてたので、アプローチまで伸ばそうと決心し伸ばし続けました。左奥に最初から向かうと、途中からスタボーが上りだし、ブローで返すとスタボー、ポート共にリフトに乗れます。  1上では中途半端に左を使いやられたことと、左に入れ直す時に下側の艇に吸われたことがありました。そのため、伸ばしきって アプローチ、最後の右側の風ないゾーンを艇速で乗り切る作戦から、左のブローで上れる時にアプローチで走らせることもできますが、オーバーアプローチになるように上らせ、最後アビームくらいの角度で右海面に渡りました。  35-51ゆーごは我慢できずタックが早かったので、風がない右海面に行ってしまってそこで差がつきました。  このレースが唯一左海面にコンスタントにブローが降り続けていて、上マーク付近がスタボーリフトっぽいシフトは入りますが、風ないことから、左海面が有利な海面でした。

 <Race5>  風がさらに左に振れマークがもっと左に変わりました。ただ0°の方向は、山があり、それを踏まえると左側は長いブローが入るとしたら350°くらいの北西ですが、それを見込めるレース海面ではなく、左はどうしても長いブローが入りにくくなってしまいます。  35-51ゆーごは左の風で最初右に渡って右のブローが来たらスタボーに返してプラスとブローを走り続けて、ダンピンで回航してました。 ここでセレクションや前入りを長くできる関西との経験値の差が出たと思います。  2上では1上の反省を踏まえ、左側のブローが強く見えたわけでもなかったので、タックが多くても一つ一つブローを繋いでいくことを考え走りました。  結果、真ん中の位置でブローを繋いで3位まで捲ることができました。ブローの端に乗れると有り得ないくらい上ることがあります。昨年の団体戦Race2の自分の2上付近と、このレースの自分の2上付近のポートはまじで上りすぎてて、振り返って見てもモーターつけて反則したのかと思うくらいです。  ブローさえ繋いでいれば、そのブローをリフトで使うために組み立てれば、和歌山の海面は捲れます。

 <Race6>  このレースでマークの位置が25°とまた右に風軸が戻ったということでした。しかしながらスタート後には左側に強い風が入っていて、左側に展開しました。そばには8-1がのちゃん、8-5たかしがいたので多分同じこと考えてたと思います。しかしながら風が右に振ったことから途中で左のリフトが終わってしまいます。  最初に右海面に行った時にポートリフトを長く乗り、右の特大スタボーリフトを拾った35-51ゆーご、3-6ゆーや、2人の70kg級が爆走してました。  このレースの2上も以前の5レース目と同じように真ん中でブローの端を使って大きく上らせることで、順位を上げていきました。  面白いくらいにブローの端に乗れないと上らないので、諦めと絶対このブローには乗るそういう選択を早々とできて、前の艇の後手を踏まないことで、順位を上げてくといったところがポイントでした。

 <2日目の総評>  2日目は風が振れて左海面が強いレース、右海面が強いレース、どちらもありました。  ただ1番大事だったのは、ブローに乗ることとそのブローを最大限有効活用することでした。これをできている選手が前を安定して走っていたのだと思います。  だからこそ前の艇についていくということができなくなり、柔軟に対応できる対応力のある選手が走ります。こればっかりはユースだからそれができるというわけではありません。確かにユースからやってる経験者はその対応力は柔軟かもしれません。  ただ、神大の8-1がのちゃん、8-5たかしはとても柔軟にブローに対応して走っていました。  だから、4年間あれば経験者には勝てます。  明治のけんせいさん、けいさん、関東のみなとさん、同志社のゆーご、神大のがのちゃん、このメンバーよりは確実に運動神経が悪い自信があります。だからこそ頭を使って走らなければ前を走れないと、対応力の部分、考えるという癖をつけてきました。  特に今回の団体戦はそれがとても大切になる海面だったと思います。また、対応力を早くしてもそれを活かすためにはジャイブやタックなど細かいハンドリングが大切と課題が出てくると思います。自分を知るためには頭をフルに使わないと勝てません。  僕の好きな漫画にアオアシというサッカー漫画があります。自分の強みや自分の弱点を、自身でよく考えることで知り、長所は伸ばし、短所を着実に考えていくことで成長していくという内容の漫画です。ウインドでも同じだと思います。  僕自身で言うと、いままでは圭さん(明治大、2022年卒)や健星さん(明治大、2021年卒)は自分と比べて中風が苦手だから、自分は中風で稼ぐ、港大さん(関東学院大、2022年卒)は自分と比べて吹きとマスパンが苦手だからマスパンで稼ぐ。そんな考えをしながら個人戦や全日本選手権などでレースをしていました。言っても団体戦もチームレースとはいえ個人の力に頼る部分が出てしまう以上、考えることはとても大切と思います。  自分が戦うであろう相手に対してできること、できないことを把握して、何を強みとするか、また弱点を相手に突かれないように強化すること、それができるとトップセーラーになっていくんだと思ってます。

 

3日目 35-51齋藤雄悟 7R・8R・9R

 朝の時点で昨日よりも吹き上がりが早く、風向も0°に近いくらいでした。海面の見た目も左が入ってきそうでしたが、スタートラインの位置と上マークの位置から左は使えないと判断しました。理由は上マークが新和歌浦の山の右手にあり、左のレイラインはブランケでブローがあったとしても単発系になるのかなと考えていました。スタートラインの位置も割と西側にあり、スタートラインの特に下側は大島の方から巻いてくる北西の風の影響を受けそうだなと思いました。となると、上から出て早めにポートに乗って右展開が無難かなと思いました。さらにポートは西からくるうねりと引き潮の影響で波のパワーがあったので角度を無理やりだしたがらスピードも出すことができました。上マーク付近では、ちょっとでもラルったらすぐに入れ直す判断の速さも重要だと思います。下りは基本的にブローがなければ外に開いてブローを取りに行った方が速いと感じました。スタートは引き潮と強風でキープが難しい状況だったので、怖いですがギリギリまで本部船待機をし てました。得意風域ですが団体戦ピンを取る事ができてとても自信に繋がりました。失礼します。

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大会要項

リザルト 団体

リザルト 個人

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